息子が1歳の頃から今まで、100冊以上の絵本を読み聞かせてきましたが、特に食いつきがよかったのが「仕掛け絵本」でした。
「なんとなく選ぶ」よりも、子どもの年齢に合った仕掛け絵本を選べば、遊びも学びもグンと広がります!
この記事では、実際にわが家で読んでよかった仕掛け絵本を、年齢別に2冊ずつご紹介します。
どれも子ども目線で楽しく、ママにとっても「買ってよかった」と思える絵本ばかり。
これから絵本を選ぶ方の参考になればうれしいです。
年齢別|おすすめの仕掛け絵本
実際に息子と一緒に読んできた仕掛け絵本と、SNSやレビューでも人気のある絵本を年齢別に2冊ずつ紹介します。
年齢や発達に合った仕掛けを選ぶことで、より夢中になって楽しめますよ◎。
0歳におすすめの仕掛け絵本
赤ちゃんが初めて出会う絵本は、「音」や「コントラストの強い絵柄」に反応しやすいのが特徴です。
この時期の仕掛け絵本は、めくったり、視覚や聴覚で楽しめるものがおすすめです。
ごぶごぶ ごぼごぼ/駒形克己

ページに穴が空いていて、音のリズムが心地よく、0歳から反応が見られる1冊。
めくるたび、くり返される音がクセになります。
私は、3ヶ月検診の時に保健師の方から配布されて、「これはね、赤ちゃんがお腹の中にいる時に聞いてる音なんだよ」と教えてもらいました。
実は6歳になっても不思議と「これ好き」と言って自分で声に強弱をつけながら読んでいます。
正直、「0歳児にわかるのかな」と思いましたが、読み聞かせてみたらびっくり。「ん…?なんだ…」という表情で聞いているんです。

ぐるぐるさん/ひらぎみつえ

仕掛けを指で回すと、グルグル、ギザギザと模様が変化します。
0歳児でも見やすい、はっきりとした色が使われていて、釘付け間違いなしの絵本。
シンプルですが、見ていて大人も「おお!」となるので、読み聞かせの時間が楽しくなります。
ひらぎみつえさんは、0歳児から楽しめる「あかちゃんがよろこぶしかけえほん」のシリーズを出版されていて
0歳児の視力や指先に合わせた仕掛けが施されているので、見事に息子の興味を惹きました。
1歳〜2歳におすすめの仕掛け絵本
手先が少しずつ器用になり、目的を持って仕掛けを「めくる」「つまむ」といった動作ができるようになる時期です。
遊びながら言葉や形、動きの面白さに出会える絵本を選んでみてください。
やさいさん/tupera tupera

畑の土の中にかくれた野菜たちを、仕掛けページで「すっぽーん」とめくって楽しむ絵本です。
にんじんさん、ごぼうさん、じゃがいもさんなど、身近な野菜が登場するので、食育のはじまりにもぴったり。
ページをめくるたびに思わず声が出てしまう楽しい展開に、親子で何度も読み返したくなります。
思いかけず登場する生き物が出てくる瞬間と、最後のだいこんさんのページが、息子のツボで何度読んでも笑っていました。

お?かお!/ひらぎみつえ

ページ全体が顔になっていて、目や眉毛、口など顔のパーツが変化する、かわいくてユーモラスな仕掛け絵本です。
ことばもとってもシンプル。
だからこそ1〜2歳の子供でも楽しめて、「わっ!かおだ!」という驚きと喜びがぎゅっと詰まっています。
読み聞かせている時に、子どもも絵本につられて、フニャッとした表情がなんとも言えない可愛さ(笑)
我が子のニコニコ笑ったり指さしたりする姿に、癒されます。

3〜4歳におすすめの仕掛け絵本
言葉も増えてきて、ストーリーや繰り返しの遊びが楽しくなってきます。
「探す」「当てる」「想像する」といった思考が育つような仕掛け絵本がぴったりです。
のりもの どうなってるの?/and EIGHT

この絵本の魅力は、なんといっても「のりものの中身が見える仕組み」。
パカッとめくると、ゴミ収集車の中、救急車の装備、キッチンカーの中など、子どもが知りたいひみつが大公開!
絵のタッチはポップでかわいいのに、細部はとてもリアルで、まるでミニ図鑑のような情報量に、大人も「へぇ〜!」とうなってしまいます。
車が大好きな子供はもちろん、普段乗ったことがない乗り物の中を知れることは立派な学びにもなります。
クイズ形式にして読んでみたり、車に興味がない子供でも楽しめる1冊です。

はらぺこあおむし/エリック・カール

世界中の子どもたちに愛されるロングセラーの「はらぺこあおむし」。
カラフルで大胆なコラージュ、リズムの良い言葉、そして楽しい仕掛けで、読み聞かせの時間がぐっと特別になります。
あおむしが食べるものは、果物からアイスクリーム、ケーキまで。
「こんなに食べちゃって大丈夫?」と思いながらページをめくると、最後は美しいちょうちょに変身する感動のラストが待っています。
我が家では、食べ物のページになると「これはなに?」「これ食べたことある!」と親子の会話がはずみます。
穴あきのしかけに指を入れて遊ぶのもお気に入りです。

5〜6歳におすすめの仕掛け絵本
世界がぐっと広がる年齢。物語を理解しながら仕掛けで遊ぶ、という高度な楽しみ方ができるようになります。
指で動かしたり、発見したりと、子どもの好奇心を刺激する仕掛けを選びました。
スウィング!/ルーファス・バトラー・セダー

スキャニメーションというパラパラ漫画の一種の技術を使って作られた、まるで魔法のような絵本です。
ページをめくると、野球をしたり、バレエを踊ったり、バタフライで泳いだり、動きが本当にリアルでアニメを見ている感覚になります。
「動いた!」「もう一回見たい!」と何度も繰り返し読まずにはいられない絵本。
「これ、どうなってるの?」「すごい」とにかく、その言葉に尽きます。動く絵本って、こんなに楽しいんだ!と思わせてくれます。
読書が苦手な子どもの読書の入り口にもおすすめです。

オセアノ号、海へ!/アヌック・ボワロベール、ルイ・リゴー

帆船「オセアノ号」が港を出発し、大海原へ旅立つところから物語は始まります。
仕掛けページを開くと、まるで紙の舞台装置のように、海の世界が立体的に立ち上がります。
海の生き物、沈没船、光の届かない深海の世界まで、次々と現れる美しい情景に、思わず息をのみます。
しかし綺麗なだけではなく、現実の環境問題についても考えさせられる感慨深い絵本でもあります。
普段は見ることのできない海の断面を見ているような、仕掛け絵本ならではの視点に息を呑みます。
子どもの頃に読むと楽しくて、成長してから読むとまた違った視点で読めるので大切にとっておきたいと思える1冊になります。

年齢別に見る|仕掛け絵本の選び方ポイント
仕掛け絵本は、年齢や発達段階に合わせて選ぶと、驚くほど子どもが夢中になります。
「月齢でどんな絵本が向いてる?」「どんな仕掛けなら安全?」と悩んでいる方のために、実体験をふまえて年齢別にポイントをまとめました。
0歳|はじめての絵本は「見えやすさ」と「音・リズム」がカギ
0歳の赤ちゃんにとって絵本は、見るだけでなく「さわる・なめる・叩く」ものでもあります。
だからこそ、安全な素材がいちばんの基本。
厚手の紙や布タイプ、角が丸いものなら、ママパパも安心して渡せますよね。
仕掛けはシンプルなものがおすすめ。目で追ったり、音や色に反応したり…。ほんの小さな変化でも赤ちゃんにとっては大きな刺激になります◎
1歳〜2歳|「めくる」「つまむ」の好奇心を刺激する仕掛け
この時期の子どもは、「じぶんで!」という気持ちがぐっと強くなってきます。
特に「めくる・引っぱる・スライドさせる」といった仕掛けは、指先の発達にもぴったり。うまく動かせたときの「できた!」という表情もたまりません。
どうぶつ・のりもの・くだものなど、日常生活でよく目にするモチーフが出てくると、「あ!これ知ってる!」と楽しさ倍増。
はじめての、絵本との会話が生まれやすい時期です。
3〜4歳|「探す・当てる」遊びが大好きになる
おしゃべりが上手になり、ストーリーの展開にも興味が持てるようになる3〜4歳。
「次はどうなるの?」「これ○○ちゃんといっしょだね!」など、絵本を通してお話する時間が自然と増えてきます。
仕掛けは、ただめくるだけじゃなく、読んでいる子ども自身が参加できる工夫があると夢中に。
くり返しの表現や、予想外の動きがある絵本なら、何度でも楽しめるお気に入りに育ちます◎
5〜6歳|「物語+仕掛け」でぐっと世界が広がる
集中力や理解力がぐんと伸びてくる5〜6歳。少し長めのお話や、ストーリーの展開をじっくり楽しむ絵本も好まれるように。
そんな時期には、仕掛けがストーリーの一部として自然に組み込まれている絵本がおすすめです。
読み終わったあとに「また読んで!」と言われるような1冊に出会えると、親子の時間もぐっと豊かになりますよ◎
まとめ
仕掛け絵本は、ただ「楽しい」だけでなく、
「発見」や「できた!」をくれる、小さな成長のきっかけにもなります。
年齢ごとに楽しみ方がちがうからこそ、子どもの「今の興味」や「できること」に寄り添った絵本を選んであげるのがポイントです。
- 0歳:安心・安全な素材と、目で楽しめるシンプルな仕掛け
- 1〜2歳:手を動かして遊べる仕掛け+身近なテーマ
- 3〜4歳:ストーリーと、繰り返しがとの強い参加型の仕掛け
- 5〜6歳:物語の世界観をじっくりと味わえる内容と構成
お子さんの年齢や好みに合わせたしかけ絵本を、ぜひ親子で楽しんでみてくださいね。
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