幼い頃から本を読むことが大好きで、大人になった今でも、家事や育児、日々の暮らしの中で少しの時間でも読書をしています。
ページをめくるたびに、なんとなく気持ちが落ち着いたり、自分の世界が広がっていく感覚があって
「読書って、やっぱりいいなぁ」と感じます。

読書をすることに、メリットがあると感じている私ですが…
実際のところどんなメリットがあるのか気になったので、調べてみました。
「最近本読んでないな…。」という方にも、読書が少し身近に感じてもらえたらうれしいです。
読書のメリットは、心と頭にやさしい効果がいっぱい

読書っていいって聞くけど、実際どんなふうにいいの?
ふと、そんな事を思いながらも読書をしている私ですが、読み続けるうちに気づいた事があります。
読書は、心にも頭にもやさしくて、普段の生活をじんわり豊かにしてくれるものだなぁと。
ここでは、私が実際に感じた「読書っていいかも!」と思えるポイントを、まとめてみました。
① ストレスをやわらげてくれる
まず私が最初に感じたのは、本を読んでいる時間が、すごく落ち着くということ。
忙しくてバタバタしている時も、好きな本を開くと不思議と呼吸が整って、心がスーッと落ち着いてきます。
イギリス・サセックス大学の研究によると、「6分間の読書でストレスが6割減る」という研究もあるそうで、「やっぱり読書って癒しなんだなあ」と納得。
読書はこころの小さな避難所みたいな存在です。
② 語彙力・表現力が自然と増えていく
本を読んでいると、「こんな表現ステキだな」「この言い回し、好きかも」と、思うことがよくあります。
特に小説やエッセイは、言葉のリズムやニュアンスがとっても豊かで、読んでいるだけで自然と語彙が増えていく感じです。

と言っても、まだまだ口下手な私ですが…(笑)
「言葉が豊かになるんだなあ」と感じる場面がよくあります。
③ 想像力と共感力が育まれる
物語の中で登場人物が悲しんでいたり、悩んでいたりすると、ついつい「自分だったらどうするかな?」って考えてしまいますよね。
実は、想像力や共感力を育てる時間なんだそうです。
立教大学で図書館教育を学んだ熊谷望さんは、読書の体験についてこう述べています。
本の中の活字を読む体験を積み重ねて、その本の中で何が起こったのか、登場人物はどのような人物なのか、登場人物の心情の移り変わりを想像し把握することが、文字から具体物を想像する想像力や、相手の気持ちを理解するよう努める想像力を養うことができる。
熊谷望(2017)『なぜ読書をすることは大切か』研究ノートより
読書をしていると、日常の中でもちょっと優しくなれるような気がしています。
④ 自分と向き合う静かな時間になる
スマホやテレビが当たり前の時代で、音がない場所で本のページをめくる時間は、大切な時間だと感じます。
今まさに、pcで記事を書いている私が言えた事ではないですが、「それが本来あるべき姿だなあ」と読書するたびに感じています。
デジタルが当たり前だからこそ、本の世界に浸ると、ふっと「今の自分」と向き合えるような気持ちになりますし、
そんなふうに、心の声に気づける読書の時間が、私はとても好きです。
⑤ 集中力や記憶力をじわっと刺激してくれる
1冊の本を読むには、意外と集中力がいりますよね。
でも、それがまた良いトレーニングになるんです。
途中で前のページを読み返したり、物語の展開を覚えていたり…。
頭をやさしく使う時間が、結果的に集中力や記憶力をじんわり鍛えてくれます。
⑥ 知識や暮らしのヒントが増える
実用書やエッセイなどを読んでいると、「これ今すぐ試してみたい!」というヒントがたくさん見つかります。
たとえば…
- 朝時間の使い方
- お金との付き合い方
- 暮らしを整えるアイデア などなど。
本からもらえる「気づき」や「きっかけ」は、毎日の生活にちょっといい変化をくれるんですよね。
⑦ 感情が癒されたり、心がほぐれたりする
読書をしていると、たまに「今の私にぴったりな言葉に出会える」ことがあります。
その言葉に励まされたり、泣けるお話に心が洗われたり。
疲れているときこそ、本を読むと感情がやわらかくなって、気持ちが整っていく感覚があります。
読書のメリットは、知識や勉強だけじゃなくて、「生きることそのもの」をちょっと軽やかにしてくれる効果があると私は思っています。
気持ちがしんどいときも、イライラした日も、
ほんの少しだけ本を読むだけで、呼吸が整ったり、考え方が変わったりすることもある。
そんな力があるからこそ、読書はこれからも自分にやさしくなれる習慣として、大切にしていきたいなと思っています。
実際に私が読んでよかった本4選
読書は、「なにを読もうかな〜」と選ぶ時間も、ちょっとワクワクしますよね。
私も毎回、SNSやレビューを見ながら悩んでしまうのですが…。
そんな中で、実際に読んでみて「これは読んでよかった!」と心から思えた本をご紹介します。
どれも、心が疲れたときや、ちょっぴりモヤモヤしているときにそっと寄り添ってくれた本たちです。
読書が苦手な方や、刺激が少なくてリラックスして読めるラインナップになっています。
1.【団地のふたり】藤野千夜 (双葉文庫)
何気ない日常の中に、じんわり沁みる優しさと、クスッと笑えるユーモアがつまった一冊。
登場人物たちの会話ややりとりがリアルで、読んでいるとまるで隣の団地に住んでいるかのような不思議な親近感があります。
「何も起きないようで、実はいろんなことがある日常」って、私たちの暮らしとちょっと似ていて、だからこそ心に残る物語でした。
2.【クスノキの番人】東野圭吾(実業之日本社)
東野圭吾さんといえばミステリーのイメージが強いですが、この作品はちょっぴりテイストが違っていて、ファンタジー要素や人間模様がじんわり沁みる物語になっています。
読み進めるうちに、「人の想い」や「過去との向き合い方」に自然と心が引き込まれて、読み終えたあとに静かな余韻が残りました。
3.【もものかんづめ】さくらももこ(集英社文庫)
「ちびまる子ちゃん」の作者、さくらももこさんのエッセイ。
とにかくもう、笑える。そして、ときどきじんわり泣ける。そんな1冊です。
テンポのいい文章と独特の感性に、ページをめくる手が止まりません。
何度も読み返したくなる「日常の面白さ」が詰まっています。

4.【パンとスープとネコ日和】群ようこ(ハルキ文庫)
おだやかで、やさしくて、静かに背中を押してくれるような1冊。
母親の死をきっかけに会社を辞めた主人公が、自分らしく生きるために「パンとスープのお店」を始めるという物語です。
登場人物たちの自然な会話や、日々の何気ない場面にほっとする瞬間がたくさんあって、読んでいると心のスピードを少しゆるめても大丈夫だよと語りかけられているような気持ちになります。
そして、ネコの存在がまた絶妙で…!
ひとりと一匹の静かな暮らしに、やさしい余白を感じられる作品です。

読書を習慣にするためのちいさな工夫
「本を読みたい気持ちはあるのに、なかなか続かない…」
そんな経験、私も何度もありました。
でも、ちょっとした工夫で「読書が日常の一部」になると、心が整っていく感じがして、今では私にとって大切な時間になっています。
ここでは、忙しい毎日でも無理なく読書を続けられるようになった、私なりの小さな工夫をシェアします。
まずは「読むハードル」を下げてみる
いきなり分厚い本や難しいテーマの本を読むと、途中で挫折しがちになることも。
最初は 短めのエッセイや児童書、気になるタイトルから選ぶのがコツです。
読む時間を決めてみる
朝のコーヒータイムや、寝る前の10分など、ほんの少しの「お決まり時間」をつくるだけで、読書がグッと習慣になりやすくなります。
私は「スマホを見たくなったら、本を開いてみる」ように意識していたら、自然と本を手に取ることが増えました。
お気に入りの読書グッズをそろえる
道具が心地いいと、それだけで「本を開きたい気持ち」が高まります。
例えば、ミニマルなブックカバーや、かわいい付箋などは、読書時間をもっと好きになるアイテムでした。

ちょこっとメモをとってみる
読んだあとに、心に残った言葉をメモしておくのもおすすめです。
私は、読書記録アプリや手帳に1行だけ書いておくことで、「読んだ時間」が後からもじんわり思い出せて、ちょっと嬉しくなります。

正直、メモすることが面倒な時もあります。
そんな時は、気になるページに付箋をペタペタ貼って、時間がある時にノートにまとめる方法もおすすめです。
完璧を目指さないことがいちばん大事
「毎日読まなきゃ」「1冊読み切らなきゃ」と思うと、それがプレッシャーになってしまいます。
読書は、自分の心に余白をつくるものだからこそ、気楽に、やわらかく続けていく事がいちばんの、習慣化へ繋がる心がけだと思っています。
まとめ
読書は、特別なことじゃなくていいと私は思っています。
ほんの数ページでも、気になる1冊に出会えただけでも、それはもう立派な「読書時間」です。
日々の中で、本を手に取ることで
・心が落ち着いたり
・新しい世界に出会えたり
・「わたしって、こんなふうに感じるんだ」と気づけたり
忙しい毎日に、ちょっとした余白をくれる素敵な習慣です。
はじめは短いエッセイからでも大丈夫。
「今日はちょっと本を読んでみようかな」と思ったその気持ちを、そっと大切にしてみてくださいね。
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