わたしには、HSP気質の娘がいます。
13歳になった今も、まわりの音や空気にとても敏感で、気疲れしやすい性格。でも、だからこそ、人の気持ちにやさしく寄り添える子でもあります。
この記事では、わたし自身がHSPの特性を知り、娘との暮らしの中で試してきたこと、そして日々感じていることをつづっています。
同じように「うちの子も、もしかして…?」と思っている方や、子どもの敏感さに戸惑っている方の、小さなヒントになりますように。
HSPとHSC ― 敏感な子どもたちの特徴とは

わたしが「娘はHSPかもしれない」と感じたのは、小学校に入った頃。
そんな様子に、「まわりと同じようにできなくて大丈夫かな…」と不安になることもありました。
調べていくうちに出会った言葉が「HSC(Highly Sensitive Child)」という言葉。
HSP(Highly Sensitive Person)の子ども版です。生まれつき感受性が高く、5人に1人の割合で存在すると言われています。(参考:ハイリー・センシティブ・チャイルド(HSC)の理解|国立教育政策研究所)」
HSP気質の子は「見えないもの」も感じ取る


なんか今日、ママ元気ない?
こちらが何も言っていなくても、娘は表情や声のトーンからすっと読み取ってしまいます。
HSPの子どもたちは、「空気を読む」のではなく、空気そのものに反応するような繊細さを持っているように思います。
そうした気質を「生きづらさ」と捉えるのではなく、「感受性の豊かさ」や「深い共感力」として受けとめていけるよう、わたし自身も学びを続けています。
HSP気質の子と向き合う中で、大切にしていること

娘と向き合う中で、わたしが意識するようになったことがあります。
「どうして泣くの?」「なんで気にしすぎるの?」ではなく、「そう感じたんだね」と一度受けとめてあげるだけで、心がふっとやわらぐ瞬間があります。
心の“避難場所”をつくる

「学校、今日は行きたくない」と言われる日もあります。
そんな時は、「じゃあ、今日はおうちで何しようか」とまず受け止めてから、娘の安心できる“避難場所”を一緒に整えるようにしています。
お気に入りの毛布、静かな音楽、そして手を動かす遊びは、娘にとっての癒しの時間。
レゴで広がる“ごっこ遊び”の世界
最近よく一緒に楽しんでいるのが、「レゴのどうぶつの森シリーズ」です。
タヌキ商店やブーケの家を、コツコツ黙々と組み立てている時間は、心が穏やかになり楽しそうな表情をしています。

大人でも夢中になれるので、「一緒に何かをする」という点で本当におすすめです。
完成した時の達成感も得られて、部屋に飾っておくことで「小さな世界」の存在に癒されています。
年齢によって、「お買い物ごっこ」や「お茶会ごっこ」を繰り広げられるので、1人時間が好きなお子さんにとってぴったりです!

「触れる安心」は意外と大きな支えに
子どもって、小さなぬいぐるみをぎゅっと抱きしめたり、鞄につけて一緒に連れていくことで「安心」を持ち歩いているのかもしれません。
わたしの娘にとって、ぬいぐるみキーホルダーがお守りのような役割をしています。
親の私とお揃いで持っているので、学校で離れている時もお守りのようにして、リュックや筆箱に付けてい流ことで安心感を得ています。
手のひらサイズで、どこにでも持って行きやすいのが嬉しいところ。
見た目がやさしくて、落ち着く存在になってくれています。

ときには「ゆるい世界観」に浸ってもいい
娘と話していてよく出てくるのが「どうぶつの森」の住人たちの話。
元々、親である私がどうぶつの森シリーズが大好きで、小学校高学年になる頃に、娘もプレイしはじめたのがきっかけでした。

音楽が癒されるよね〜

しずえさんいつもニコニコしてるよね〜
なんて、リアルよりちょっとゆるい世界で、素直な気持ちを表現してくれます。
刺激が少なく、のんびりとしたゲームなので、HSP気質の子にもおすすめです。
無理せず、安心して過ごせる世界が、ひとつでも多くあるといいなと思っています。

親としてできることは「気づいてあげること」

HSPやHSC(Highly Sensitive Child)という言葉を知るまで、「なぜこんなに気にするのだろう?」と悩むこともありました。
でも、「そういう気質なんだ」とわかったときから、娘への接し方も、自分の気持ちのあり方も変わってきました。
HSPやHSCの本を読んだり、SNSで同じような気持ちのお母さんとつながったり、小さな積み重ねのなかで、ゆるやかに理解が深まっていったように思います。

敏感さは、愛おしさでもある

わたしの娘は、誰よりも相手の痛みに気づける子です。
つらそうな子をそっと見守ったり、空気が重くなる前に何かを察して席をはずしたり……。
そうした「敏感さ」は、時に生きづらさに繋がってしまうこともあるけれど、同時に彼女の魅力でもあると信じています。
HSPの子どもたちが「わたしはこのままでいいんだ」と思えるように、わたしたち親は、ただそばで見守り、共に歩いていけたらいいなと思います。
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